マンガで国語 Hack:楽しみながら学べる国語力アップの秘訣

目次

国語って何を学ぶの?

文部科学省の学習指導要領の中で、学校教育は「よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創る」ことが目標とされています。

その中で国語は、日本で使われる主要な言語である日本語を、知識、技能として、主に以下の3つを習得することを目的として学習する分野となっています。

考えを伝え合うために学ぶ

情報の扱い方を学ぶ

日本の言語文化を学び豊かな表現力を身につける

「話すこと・聞くこと」、「書くこと」、「読むこと」を通じて、思考力、判断力、表現力を養います。

また、歴史の中で創造され継承された言語文化を知り、文学の表現を味わいを知ることで、さらに国語力を高めようとする意識の育成を図るものです。

読書に親しむ意識の形成についても文部科学省の要領に盛り込まれています。読書活動は、生涯続く社会生活の中で、自走して国語能力の向上を獲得するために必要なものです。

それぞれの教育段階での整理としては、

小学校  日常生活に必要な国語を学ぶ            

中学校  身近な社会生活に必要な国語を学ぶ         

高校   生涯にわたる社会生活(職場など)に必要な国語を学ぶ

となります。

国語は、社会人にとっても「汲み取る力」として大事な基盤です。

国語を学ぶ3つの目的について、もう少し見てみましょう。

考えを伝え合うために学ぶ

「考えを伝え合うために学ぶ」とは、言葉を使って自分の考えや感情を正確に伝える力を養うことです。これは、日常生活や仕事、学びの中で非常に重要なスキルです。

小学校、中学校、高校の国語科では、考えを伝え合う力を育成するために段階的な学習が行われます。

小学校では、話題を設定し、情報を収集し、内容を検討することで、「基本的なコミュニケーションスキル」を育成します。これにより、子供たちは「日常生活(私とあなた)」での対話や意見交換が円滑に行えるようになります。

中学校では、さらに「異なる立場」や「考え」を想定して情報を収集し、話の構成をしっかり考えることが求められます。この段階では、より複雑な「社会生活(クラスのみんな)」の中で多様な意見や情報を扱う力が養われます。

そして高校では、他者との「多様な交流」を通じて、自分の考えを論理的に伝える能力や、聞き手にわかりやすく表現する力が強化されます。これらの学びを通じて得たスキルは、職場でのプレゼンテーションや会議、日常のコミュニケーションにおいても非常に役立ちます。

国語の授業で培われた「考えを伝え合う力」は、社会人が職場で効果的に意見を伝え、他者と協力し、問題を解決するための基盤となります。

情報の扱い方を学ぶ

「情報の扱い方を学ぶ」とは、情報を正確に理解し、適切に伝える方法を学ぶことです。急速に情報化が進展する社会においては、様々な媒体の中から必要な情報を取り出したり,情報同士の関係を分かりやすく整理したり,発信したい情報を様々な手段で表現したりすることが求められています。その力を養うことも国語学習の一つです。

小学校では「情報と情報との関係」を理解し、整理して表現する力を育みます。情報と情報との関係とは、例えば、「共通点」、「相違点」、「事柄の順序」だったり、「考えとその理由、事例」だったり、「全体と中心」との関係性だったり、「原因と結果」といったものです。

中学校に進むと、その整理した情報を「要約」し、異なる情報同士の「関連性」を見出す力が養われます。また、「具体と抽象」の関連性について理解を深め、「情報の信頼性」の確かめ方を理解して情報を扱うことを学習します。

高校ではさらに、「情報を組み合わせて」思考力や判断力を高め、「具体的な言語活動に活用」する力が求められます。例えば、現代文の授業で複数の評論を比較し、自分の意見を論理的にまとめて作文を書く課題や、ディベートで対立する意見を理解し、適切な根拠を用いて反論する経験を通じて、情報を整理して活用することを学習します。

これらの学習は、社会人として求められる「正確な理解と適切な表現」というスキルの基盤を形成しており、情報を適切に扱うことで、より深い理解や新たな視点を見出す能力に直結しています。

日本の言語文化を学び豊かな表現力を身につける

日本語の豊かな表現や文化的背景を学ぶことで、より深いコミュニケーションが可能になります。

小学校では、ことわざや慣用句、言葉の由来や漢字の成り立ちに親しみます。

中学校では、共通語と方言の果たす役割に目を向けること、古典に触れること、親しむこと、時間の経過で言葉が変化することや、世代の違いにより使う言葉が違うことを学びます。

高校では、言葉が持つ価値への認識を深めること、古典や漢語に触れることにより、先人のものの見方や、文学の歴史的背景、文章の展開の仕方、語彙などの多様な表現方法を学習します。

このような日本語の表現についての言語感覚を、小学校では「養い」、中学校では「豊か」にし、高校では「磨く」とされており、その感覚を生涯にわたり磨き続けるのが「読書活動」と位置付けられ、意識づけることを学習指導要領では推奨されています。

マンガを通して国語を学ぼう

とはいえ、大人にとっても読書が非常に重要というのは、理解はできてもなかなか気が進まない、という方も多いことでしょう。

そんな人にも手軽に手に取ることができる、国語の一端が学べる漫画を集めてみました。

・ちはやふる

日本人の知らない日本語

・文豪ストレイドッグス

漫画はストーリーやキャラクターを通して、自然に言葉や表現を学ぶことができる素晴らしい教材です。漫画を活用することで、国語の学習はより楽しく、身近なものになります。登場人物のセリフやストーリー展開を通じて、自然に言葉や表現を学び、日本語の奥深さや魅力を感じることができるでしょう。

紹介した漫画のほかにも学習に役立つマンガはたくさんあります。マンガをきっかけに国語を学ぶ楽しさ、国語の重要性に気づいてもらえたら幸いです。ご紹介していないマンガでおすすめのものがありましたら、ぜひ教えてくださいね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

このブログでちょっと楽しい毎日を送ってもらえたらうれしいです。

コメント

コメントする

目次