有報(ゆうほう)って何かご存知ですか?
そう、有価証券報告書の略です。
「それって何?」と思われた方にご説明すると、株式を発行する上場企業が毎年作成し、会社の情報を公開するための書類です。
有報は、企業の経営状況や財務状態を詳しく示し、投資家が企業の現状や将来性を正しく理解するために役立ちます。例えば、企業の概況の項目には、企業の売上や利益、従業員数、事業内容などが記載されています。事業の概況や設備の状況から、この企業がどういう方向に舵を向けようと考えているかを推測することも可能です。
この有報は、投資家が異なる企業の情報を容易に比較でき、適切な投資判断を行えるよう、記載内容が定められており、上場企業は一律に同じ形式で作成しており、各企業のサイトのほか、金融庁のEDINETでも閲覧することが可能です。
有報は主に投資家が読むものと思われるかもしれませんが、就職活動をしている学生が企業を分析する上で有用なツールです。また、それ以外のビジネスマンにとっても、いつもコンビニのCMで見ているあの企業は、有報を読み込むと実は別のビジネスで大儲けしている会社だった、などのように、景色が変わって見えるツールになる場合があります。
このサイトでは、サイト内の「マンガでLife Hack」で取り上げたマンガを軸に、有報をベースに(時に上場企業が見つからずベースにしないこともあるかもしれませんが)、企業のビジネスの景色をお伝えしていきたいと考えています。
(読み込み技術の拙いところもあると思いますが、そこは徐々にカバーしていきたいと思っています。)
Yuuhouから見えた景色
現在、取り上げた企業は以下のようになっています。
株式会社キングジム https://mii117.com/?p=193
Yuuhouを読みこなしたいあなたへ
有報を読むにあたり、以下の本、サイトを参考にしています。
「初心者だから、読み方がよく分からないよ」という方は参考にしてはいかがでしょうか?
金融庁が公開している「金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム」
(各企業のHPにも有価証券報告書は掲載されています。HPの方が分かりやすい資料も併せて掲載されているので読みやすいと思います。「企業名 IR」で検索してみてください。)
https://disclosure2.edinet-fsa.go.jp/WEEK0010.aspx
会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方
(こちらの続編も刊行されています。)
https://www.kadokawa.co.jp/product/321903000690
有報には、企業の経済的な健康状態を把握することができる、財務諸表が記載されています。主なものは次の3つです。
- 貸借(たいしゃく)対照表(たいしょうひょう) → 1年間のお金の出入り
- 損益(そんえき)計算書 → 1年間にどのくらい損失もしくは利益が出たのか?
- キャッシュフロー計算書 → 1年間の現金の流れ
貸借対照表は1年間の期末時点での財政状態、損益計算書は1年間の経営成績、キャッシュフロー計算書は企業の状態・戦略・意思を読み取るための重要な書類と言われています。
これらの書類を理解するには、簿記3級を取ってしまうのが一番です。
お金にまつわる生活全般から企業分析に至るまで、簿記3級を取っていると理解度のスピードと深度が大いに変わります。
私は、Funda簿記で学習して簿記3級に合格しました。スライドを自分のペースで進めながら学習できます。よろしければサイトを覗いてみてください。
Funda簿記を運営している大手町のランダムウォーカーさんのお話も面白いので下記のメディアで合うものをお楽しみください。
Voicy
https://voicy.jp/channel/1502
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Instagram
https://www.instagram.com/ote_walk
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